世界卓球2017デュッセルドルフ大会、歓喜に沸いた8日間が幕を閉じた。
日本は混合ダブルスで金メダル(吉村/石川)、男子ダブルスで銀メダル(大島/森薗)と銅メダル(丹羽/吉村)、女子シングルスで銅メダル(平野)、女子ダブルスで銅メダル(早田/伊藤)。5種目中4種目で、合計5つのメダルを獲得し、卓球日本の新たな扉を開いた。
その原動力となったのは、大会前の記者会見で倉嶋監督が語った「メダル獲得という目標もありますが、それよりも『中国選手に勝つ』ということが1番心の中心にあります。打倒中国の先頭に立って、日本が挑まなければならない」という強い気持ちだったのではなかろうか。そして、馬場監督が語った「3種目でメダル獲得を目指します」という目標を見事にクリアしてみせた。
大会前の合宿では「そのボールは中国選手に通用するのか。今のラリーでつないだボールは、中国選手にカウンターされないのか。選手たちは、1球1球、そういうことを考えながら練習していた(倉嶋監督)」という。目先の結果にとらわれず、その先を見据えた妥協を許さないプレーの積み重ねでレベルアップを図り、王者・中国に迫ろうとする過程がデュッセルドルフでの成功につながったといえる。
2020年東京オリンピックまで、あと3年。水谷、石川という男女のエースに加え、張本、平野に代表される若手選手の台頭。男女とも、互いに刺激し合いながら切磋琢磨する環境にある日本は、これからもっと強くなるはずだ。
打倒・中国。それは、どこかに任せるのではなく、日本が成し遂げなければならない。男子・倉嶋監督と女子・馬場監督が率いるこのチームなら、きっとできる。その手ごたえを十分に感じることができた8日間だった。さあ、次なる目標へ!(編集長)
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/