大会報道でもお伝えしたようにITTFワールドツアー・グランドファイナルで張本智和(JOCエリートアカデミー)は地元・カザフスタンのゲラシメンコを破ってベスト8進出を決めた。
ゲラシメンコとの対戦は8月のワールドツアー最年少優勝を飾ったチェコオープン以来の対戦となった張本。そのときはゲームオールの末に勝利を収めており、正直に言うと今回も接戦になるのではないかと予想されていたが、試合が始まるとその予想は良い意味で裏切られた。
第1ゲームこそ2-6とゲラシメンコにリードを許したが、「1ゲームを取られてもなんてことないと思ってゆっくりプレーできた」と語るとおり、ラリーの早い段階でのミスをすかさずに修正。バック対バックで主導権を握り先制点を奪った。その後は張本がゲラシメンコをリード。質の高い両ハンド、相手のサイドラインを切るほどの厳しいコースを突いた攻撃と圧巻のプレーで勝利を収めた。
試合後、張本は次のように語った。
「前回よりフォアが良くてストレート勝ちできて良かったです。全体的にも1ゲーム目を逆転で取れたので良かったです。ダブルスも1回戦で負けてシングルスも1回戦で負けたらふがいないので、いつも以上に気合いを入れて頑張りました。
出足はすぐにミスをしていましたが、ラリーをすれば勝てると思って、今までだったら焦っていましたが、1ゲームを取られてもなんてことないと思ってゆっくりプレーできた。第4ゲームもジュースになりましたが、ゲームを奪われても3対1だから大丈夫と思ってゆっくり落ち着いてプレーできました。」
次戦は「今一番強い選手だと思う」というオフチャロフとの一戦。今年2月のインドオープンの決勝では0対4で敗れている相手だ。それからおよそ10カ月。オフチャロフ戦で張本はどのようなプレーを見せるのか。さらなる成長を遂げた14歳のプレーから目が離せない。
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[コラム]
張本智和が見せたさらなる可能性
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