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ようこそ卓球 基礎知識編 ④戦型について

卓球の世界へ、ようこそ!
この特別企画では、これから卓球を始める初心者の方に向けて、押さえておきたい卓球の基本的な知識と技術を紹介していきます。初心者必見のこの特別企画で、卓球が上達するための、そして卓球をより楽しむための土台をつくってください。
今回は、卓球にはどんな戦型(プレースタイル)があるのかを紹介していきます。

<今回のもくじ>
・目指す戦型によって、ラケットとラバーが決まる!
・シェーク攻撃型
・ペンドライブ型
・カット主戦型
・シェーク異質型

目指す戦型によって、ラケットとラバーが決まる!


 ラケットラバーにたくさんの種類があるように、卓球の戦型(プレースタイル)も攻撃的な戦型から守備的な戦型まで、いろいろな戦型があります。そして、戦型によって、使うラケットやラバーは変わってきます。
 これから卓球を本格的に始めるにあたっては、「自分がどの戦型になりたいのか」をイメージし、その戦型に合ったラケットとラバーを選ぶことが大切です。
 今回は、卓球の代表的な4つの戦型の特徴と、その戦型を初心者の方が目指す上でお勧めのラケットとラバーの組み合わせを紹介しましょう。

シェーク攻撃型

 フォアハンドとバックハンドの両方からドライブ(ボールに前進回転をかける技術)で攻撃していくプレースタイルです。
 現在、トップ選手の多くはシェーク攻撃型で、男女とも世界ランキング上位者のほとんどがこの戦型です。用具は、攻撃用シェーク(シェークハンドラケット)の両面に裏ソフトラバーを貼ります。

シェーク攻撃型の選手

日本の若きエース・張本智和。最高の世界ランキングは3位

シェーク攻撃型を目指す初心者にお勧めのラケットとラバー

ボールにスピードを出したり回転をかけたりしやすい組み合わせです。スマッシュやドライブで積極的に攻めたい方にお勧めです。

ペンドライブ型

 ペンホルダーラケットに裏ソフトラバーを貼り、フォアハンドを中心にプレーするのが特徴です。
 ペンドライブ型が使うラケットは、大きく「日本式ペン」と「中国式ペン」があります。日本式ペンは、表面にのみ裏ソフトラバーを貼るケースが多いです。中国式ペンは、表面だけでなく裏面にも裏ソフトラバーを貼り、両面を使ってプレーするケースが多いです。

ペンドライブ型の選手(日本式ペン)

フォアハンドドライブとバックハンドのプッシュでアジア選手権大会を制した蒋澎龍(中華台北)

ペンドライブ型(日本式ペン)を目指す初心者にお勧めのラケットとラバー

基本的な打法が習得しやすく、正しいラケット角度を覚えるのに適した組み合わせです。基本からきっちり覚えたい方にお勧めです。

ペンドライブ型の選手(中国式ペン)

Tリーグで人気の黄鎮廷(香港)。世界卓球の混合ダブルスで銅メダルを2度獲得している

ペンドライブ型(中国式ペン)を目指す初心者にお勧めのラケットとラバー

ボールにスピードを出したり回転をかけたりしやすい組み合わせです。スマッシュやドライブで積極的に攻めたい方にお勧めです。

カット主戦型

 台から距離を取り、ラケットを上から下に振り下ろしてボールに下回転をかける「カット」という技術で、相手の攻撃をしのぎます。守備的な戦型ですが、近年では、高い攻撃力を身につけた選手が活躍しています。
 用具は、カット用シェーク(シェークハンドラケット)のフォア面に裏ソフトラバーを貼り、バック面に表ソフトラバーまたはツブ高ラバーを貼るのが一般的です。

カット主戦型の選手

強豪ドイツの一翼を担うフィルス。相手の攻撃を何本でもしのぐバックカットと攻撃選手顔負けのフォアハンドドライブが武器

カット主戦型を目指す初心者にお勧めのラケットとラバー

守備の安定性が高く、フォア面で攻撃もできる組み合わせです。オーソドックスなカット主戦型を目指す方にお勧めです。

シェーク異質型

 攻撃用シェーク(シェークハンドラケット)の片方の面に裏ソフトラバーを貼り、もう片方の面に表ソフトラバーやツブ高ラバーなど、裏ソフトラバーとは異質なラバーを貼った用具を使います。
 台からあまり離れずに、それぞれのラバーの球質の違いを生かしてチャンスをつくり、テンポの速い攻撃を繰り出すのがプレーの持ち味です。

シェーク異質型の選手

フォア面に裏ソフトラバー、バック面に表ソフトラバーを貼る姜華珺(香港)。バックハンドからの畳み掛けるような速攻で活躍

シェーク異質型を目指す初心者にお勧めのラケットとラバー

コントロールしやすく、正しいラケット角度を覚えるのに適した組み合わせです。前陣で(台から離れずに)速攻プレーをしたい方にお勧めです。


まとめ=卓球レポート編集部

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