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ようこそ卓球 基本技術編 ③フォアハンドドライブ(右利き)

卓球の世界へ、ようこそ!
この特別企画では、これから卓球を始める初心者の方に向けて、押さえておきたい卓球の基本的な知識と技術を紹介していきます。初心者必見のこの特別企画で、卓球が上達するための、そして卓球をより楽しむための土台をつくってください。

今回は「フォアハンドドライブ」を学びましょう。フォアハンドドライブは、ボールをこするように打つ技術で、「打球の軌道をコントロールしやすい」「打球に威力を出しやすい」などのメリットがあります。
威力のあるボールを安定して打ちやすいフォアハンドドライブは、攻撃の主役になる技術です。紹介するポイントを参考にして、フォアハンドドライブを身に付けましょう。

※モデルとして登場している松島輝空選手は左利きですが、この記事では、右利きの方が動作をイメージしやすいよう、左右を反転した画像を使用しています。左利きの方はこちらをご覧ください


<今回のもくじ>

・構え方
・バックスイング
・スイング
・戻り

構え方

●台から少し距離を取る

 フォアハンドドライブは、フォアハンドロングに比べてスイングが大きくなります。
 そのため、フォアハンドドライブで打球するときは、フォアハンドロングに比べて台から少し距離を取って構え、スイングするための空間をつくりましょう。

●左足前のスタンスで、前傾姿勢で構える

 フォアハンドロングの時と同じく、スタンス(足の構え)は左足を右足よりも少し前にします。このスタンスをつくると、腰を右にひねりやすく、スムーズにバックスイングができます。また、棒立ちにならないように、両足のひざを軽く曲げ、上体を少し前傾させましょう。

●ラケットを腰の高さに構える

 ひじを90度程度曲げて、腰の高さあたりにラケットを構えておきます。ラケットをこのように構えておくと、バックスイングを十分に取ることができます。

バックスイング

●腰を大きめにひねってラケットを引く

 左足前のスタンスをつくり、ラケットを高く構えたら、腰を右に大きめにひねりながらラケットを低い位置に引きます。右ひざの高さを目安にラケットを引いてください。
 腕だけでラケットを引こうとするのではなく、腰のひねりを意識してラケットを引きましょう。

●右足に重心をかけてバックスイング

 バックスイングでは、腰を大きめにひねりながら「右足に重心をかける」ことも大切なポイントです。
 バックスイングで右足に重心をかけておくと、右足で床を蹴る勢いを使ってスムーズにスイングできます。

●腕をリラックスさせる

 腕(肩やひじ、手首)から余計な力を抜き、リラックスさせておくことも、バックスイングで意識してほしいポイントです。腕に余計な力が入っていると、いざラケットを振ろうとした時に腕をスムーズに動かすことができません。

スイング

●「重心移動」と「腰の回転」でスイング

 ラケットを低い位置に引いてバックスイングしたら、斜め上にスイングして、ボールの正面より上の方をこすり上げるように打つことが、フォアハンドドライブのスイングの要領です。
 スムーズにスイングするために必ず行ってほしいポイントは、「重心移動」と「腰の回転」の2つを使うことです。
 腰を右に大きめにひねり、右足に重心をかけてバックスイングしたら、右足で床を蹴って左足に重心を移しながら、ひねった腰をもとに戻す(左にひねる)勢いでスイングしましょう。そうして、腕だけなく、体全体を使ったスイングを身に付けてください。

●頂点から少し落ちたところを狙う

 フォアハンドドライブをマスターするためには「ボールをこすり上げる感覚」をつかむことが大切になります。そのためには、自分のコートでバウンドしたボールが、頂点に達してから少し落ちてきたところを狙って打球しましょう。ここを狙うと、ボールをこすり上げる感覚をつかみやすいでしょう。

●打球の瞬間にだけ腕に力を入れる

 フォアハンドドライブを身に付けるためには、「どのタイミングで腕に力を入れるか」も大きなポイントです。
 具体的には、打球の瞬間にだけ腕に力を入れ、それ以外は腕から余計な力を抜いてリラックスさせましょう。このタイミングを意識すると、ラケットがスムーズに動き、ボールをこすり上げやすいでしょう。

●威力よりもコントロールが最優先!

 フォアハンドロングでは、ボールを強く打つ必要はありません。威力よりも、ボールを狙ったところへ正確にコントロールすることを最優先にして、スイングや、打球するときの力加減を身に付けましょう。

戻り

●打球後は素早く戻って次に備える

 打球した後は、左足にかかった重心を左右の足へ均等にかけ、腰を右に少しひねりながら次球に備えて戻ります。
 相手とボールを打ち合う卓球は、1回打ったら終わりではありません。これまで説明してきた「構えから戻りまで」を一連の動作と捉えて、何球でも安定して入るフォアハンドドライブを身に付けてください。

 次回は、バックハンドドライブをマスターするためのポイントを分かりやすく紹介します。お楽しみに。

モデル=松島輝空(木下グループ)
まとめ=卓球レポート編集部

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