強くなるために欠かせない基礎を固めるために効果的な練習方法を紹介していく本企画。
今回も、前回に続いてランダム(不規則)な要素を盛り込んだフォアハンドとバックハンドの両ハンドを切り替える練習を紹介しよう。
今回のキソレンメニュー
バック側⇔ミドル、時折フォア側の切り替え
練習の目的
実戦的な対応力を鍛える
実戦では、相手がこちらのどこにボールを送ってくるのか分からない。それらのボールに対して、体のバランスを崩さずに安定して打ち返せるようになることは、強くなるための必須条件だ。
不規則な送球を取り入れた今回の練習で、ボールがどこに送られても両ハンドでスムーズに切り替えられるようになるための基礎を身に付けよう。
練習方法
練習相手はバック側⇔ミドル(センターライン付近)の順にロングボール(ブロック)を送りつつ、どのタイミングでも構わないのでフォア側にロングボールを送る。
練習する選手は、バック側に来たボールはバックハンドドライブで打球し、ミドルとフォア側に来たボールはフォアハンドドライブで打球する。
練習時間の目安は7分。
練習のポイント
打球後は相手を注視し、送球コースを素早く察知
この練習では、バック側⇔ミドルの順に両ハンドを切り替えている中で、「いつ送られるか分からないフォア側のボールに対して素早くスムーズに対応する」ことが大きなポイントだ。1球ごとに、常に相手のラケット角度や体の向きなどに注目し、フォア側にボールが送られることを素早く察知しよう。
そうして、フォア側にボールが来ると分かったら、足をフォア側に動かしながら腰をひねって準備し、右足から左足への重心移動と腰の回転を使ってフォアハンドドライブしよう。
常に最適な打球点でボールを捉える
不規則な要素が入るこの練習では、動きが遅れたり体勢が崩れたりして打球点がばらばらになってしまいがちだが、それでは思うような練習効果は得られない。「常に最適な打球点でボールを捉える」ことを意識して両ハンドを切り替えよう。フォアハンドドライブは、ボールがバウンドの頂点から少し落ちたあたりが最適な打球点の目安だ。一方、バックハンドドライブは、頂点よりも前の早い打球点を狙うことを心掛けよう。
これらの最適な打球点を常に意識して今回の練習に取り組むと、不規則なボールへの対応力が高まるだろう。
まとめ=卓球レポート編集部