卓球の世界へ、ようこそ!
この特別企画では、これから卓球を始める初心者の方に向けて、押さえておきたい卓球の基本的な知識と技術を紹介していきます。
初心者必見のこの特別企画を、卓球が上達するための、そして卓球をより楽しむための土台づくりに役立ててください。
基本技術編の⑦ではバックハンドでツッツキするポイントを説明しました。今回は、フォアハンドでツッツキするポイントを紹介しましょう。
※本文の技術解説は右利きプレーヤーをモデルにしています
<今回のもくじ>
・フォアハンドツッツキの構え方
・バックスイング
・スイング
フォアハンドツッツキの構え方
●右足前のスタンスをつくる
フォア側に短く来た下回転のボールに対してフォアハンドでツッツキするときは、右足を左足よりも前にしたスタンス(足の構え)をつくります。このスタンスで構えると、短いボールに体を近づけやすくなり、フォアハンドツッツキを安定させやすくなります。
●ひじを少し曲げ、面を少し上に向けて構える
構えでは、ひじを少し曲げておきます。このときのラケットは台よりも高く保ち、面は少し上に向けておきましょう。
バックスイング
●手首を小さく曲げてバックスイング
ひじを少し曲げ、面を上向きにして構えたら、面を開くように手首を小さく曲げてバックスイングします。腰を右に軽くひねりながら小さくバックスイングしましょう。
このときの注意点は、ラケットを体よりも後ろへ引かないこと。ラケットを体よりも後ろへ大きく引いてしまうと、打球するタイミングやラケットの面が安定しないので注意してください。
スイング
●ひじを軽く伸ばしながら斜め下へスイング
小さくバックスイングしたら、ボールがバウンドしてから頂点に達するよりも前を狙ってラケットを斜め下へ振り下ろすようにスイングし、ボールの正面より少し下の方をこするように打ちます。上に向けた面を打ち終わりまで変えないよう意識して、ひじを軽く伸ばしながら斜め下にスイングしましょう。
●ひじを安定させることが重要ポイント
フォアハンドツッツキは、バックハンドツッツキに比べて打球を安定させることが難しい技術です。理由は、ひじの位置が定まりにくいので、それに伴ってスイングの軌道やラケットの面がぶれやすいからです。
したがって、「ひじの位置を安定させる」ことが、この技術をマスターするための大きなポイントになります。このポイントを踏まえ、ひじを大きく動かさないよう注意してフォアハンドツッツキしましょう。
●右足に重心をかけながらスイング
「右足に重心をかけながらスイングする」こともフォアハンドツッツキを身に付けるための大きなポイントです。そうすると下半身が安定し、それに伴ってひじの動きも安定するので、スイングが安定します。
●回転量にこだわらず、安定性第一!
フォアハンドツッツキも、バックハンドツッツキ同様「下回転のボールを安定して相手コートへ返す」ことが最優先です。
これまで紹介したポイントを踏まえ、回転を強くかけることよりも、相手コートへ何回でも返すことを目標にして、安定したフォアハンドツッツキをマスターしてください。
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モデル=川上流星(星槎中学校)
まとめ=卓球レポート編集部