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教えて!上D <ドイツ編>
第4回「ドイツでの年末年始の様子は?」

「卓球界の賢人」こと上田仁が、その確かな実力と見識をもとに、さまざまな質問に答える人気企画「教えて!上D(ウエディー)」が3年ぶりに復活!昨年の8月から日本を離れ、ドイツに拠点を移した上Dが、卓球についてはもちろんのこと、ドイツやヨーロッパ各地への転戦の日々についても伝えてくれます。
 ドイツ編の4回目は、ドイツでの新年の様子について伺いました。

Q.ドイツでの年末年始の様子を教えてください

ドイツの年末年始はどのような感じですか?(さすが班長:卓球レポートスタッフ)

A.ドイツではクリスマスの祝日を大切にし、年末年始はかなり簡素です

 今回のご質問にお答えする前に、まず、元旦に起きた能登半島地震で被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
 同級生で仲の良い健太(松平健太/ファースト)が石川県七尾市の出身であることに加え、高校卓球界の強豪である遊学館高校への練習などで石川県には何度も訪れています。また、僕が初めて全日本社会人で優勝したのが石川大会(2015年)ということもあり、僕にとって石川県は思い入れの深い場所です。
 今回の震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地の方々の健康と1日も早い復興を遠くドイツから願っております。

 さて、あらためまして明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今回は、ご質問のドイツでの年末年始の様子についてお伝えします。
 日本とドイツの違いは、「クリスマス」と「年末年始」の違いにあると感じました。
 ドイツでは宗教的な関係で、12月24日から26日がクリスマスの祝日になります。これは、ドイツだけでなく、キリスト教徒の多い欧州諸国も同じだそうです。そして、ドイツではこのクリスマス祝日を大切にするため、この3日間の祝日が日本の年末年始にあたる感じでした。
 12月に入ると町中がクリスマスの飾り付け一色になり、お店にはクリスマス用商品がずらりと並んで、クリスマスに向けて盛り上がっている様子を至るところで目にしましたね。正式には、クリスマスを迎えるにあたってさまざまな催しがあるようで、そのあたりはまだ初めてなので詳しく分かりませんでしたが、ドイツでは、日本に比べてクリスマスへの思い入れがずっと強い印象です。実際に、年が変わった今でもクリスマスの飾り付けがそのままの家やお店も多いですね。

 ドイツの年末年始の休みは12月31日と1月1日の2日間だけで、このあたりにもクリスマスを大切にするドイツと、長めの休暇を取って年末年始を大切にする日本との違いを感じました。
 日本では新年を迎えると盛り上がる感じでしたが、僕たちの住む町では新年を迎える時間に町の広場で花火が打ち上がったくらいでした。年末は家の大掃除をして家族団らんで食事をして1年を振り返りましたが、日本にいる頃より特別感はなかったですね(笑)。やはり、年末年始を感じる瞬間というのは恒例のテレビ番組をはじめ、そのほか日本の風習にならうことで実感していたのだと、こちらへ来て強く感じました。
 ともあれ、このような文化の違いに接することも、こちらへ来た醍醐味(だいごみ)だと思っています。

新年を迎え、上田選手の住むバート・ケーニヒスホーヘンの広場で打ち上がった花火


上田仁選手への質問を募集しています!X(https://x.com/takurepo/)でハッシュタグ「#教えて上D」を付けて、上田仁選手に教えてほしいこと、聞いてみたいことをポストしてください。 技術的なことやお悩み相談でもOKです。

(写真/文=上田仁 まとめ=卓球レポート編集部)

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