「卓球界の賢人」こと上田仁が、その確かな実力と見識をもとに、さまざまな質問に答える人気企画「教えて!上D(ウエディー)」が3年ぶりに復活!今年の8月から日本を離れ、ドイツに拠点を移した上Dが、卓球についてはもちろんのこと、ドイツやヨーロッパ各地への転戦の日々についても伝えてくれます。
ドイツ編の2回目は、ドイツでの住まいについて尋ねました。
Q.ドイツではどんなところに住んでいますか?
上田選手はドイツでどんなところに住んでいますか?その町の様子なども教えてほしいです。(能あるたかひろ:卓球レポートスタッフ)
A.バート・ケーニヒスフォーヘンという緑がきれいで歴史を感じる田舎町に住んでいます
ドイツには16の州があり、その中のバイエルンという州の北の端っこあたりに位置するバート・ケーニヒスフォーヘン(Bad Königshofen)という小さな町に住んでいます。
州の中で大きな都市といえばミュンヘンですが、アクセスとしてはミュンヘンへ行くよりも、州は異なりますがフランクフルトの方が距離的には近いですね。近いと言っても車だと2時間半、電車だとバスを乗り継いで3時間半ほどかかりますが。
昔はバート・ケーニヒスフォーヘンにも駅があったそうですが、利用者が少ないのでなくなったということです。そのため、公共の交通機関を利用するとなるとバスしかなく、最寄り駅まではバスで40分ほどかかります。
住まいについてですが、現在はアパートに住んでいます。ドイツの建物は日本のような木造建築ではなく、ブロック壁のような造りが多いためか新築の家屋はあまり見かけません。外観は歴史を感じるような建物が多く存在していて、外観よりも内装をきれいにする家がとても多いようです。
一軒家の場合は、ほとんどの家が庭付きです。田舎というのもあるのかもしれませんが、緑がとてもきれいな町だなという印象も受けます。
先ほども書いた通り、車がないと最寄駅まではバスを利用するなど少し不便なところもありますが、それはそれで慣れてくると普通になってきました。慣れってすごい(笑)
都会に住んだ方がアクセスひとつとっても便利ですが、この町に住んでみて、実はとても助かっている部分もあります。
それは、板垣さん(ケーニヒスホーフェン監督の板垣孝司氏)の家族が近くにいることももちろんですが、小さな町なので役所や病院、学校、幼稚園、スーパー、練習場、試合会場など普段の生活で必要な場所まで徒歩数分圏内で全て完結できること。これは、初めて海外で生活する僕たち家族にとってはとてもありがたいことで、田舎ならではの良さを感じています。
上田仁選手への質問を募集しています!X(https://x.com/takurepo/)でハッシュタグ「#教えて上D」を付けて、上田仁選手に教えてほしいこと、聞いてみたいことをポストしてください。 技術的なことやお悩み相談でもOKです。
(写真/文=上田仁 まとめ=卓球レポート編集部)