逸材として数年前から注目されてきた林昀儒(中華台北)だが、7月にトップ選手が一堂に会したT2ダイヤモンドを制し、8月にはワールドツアー・チェコオープンでツアー初優勝を飾るなど、ここに来て一気に成長が加速している。
エスパーと見紛うようなカウンターの命中率やフットワークの速さなど、林昀儒のプレーの見どころはたくさんあるが、特筆すべきはサービスだ。百戦錬磨のトップ選手をも手玉に取る林昀儒のサービスは、彼の必殺の剣である。
この特別企画では、林昀儒のサービスのすごさについて、本人のコメントを交えながら迫っていく。
第1回は、林昀儒が自身のサービスをどう捉えているのか、その考えを紹介したい。
サービスの考え方
サービスの長さを見誤って完全に体勢を崩す。あるいは、回転を見誤って首を横に振る。判断力や技術力に長けたトップ選手たちが、林昀儒のサービスに対してあたふたするシーンを目にすることが多い。こうしたシーンは、林昀儒のサービスが世界最高水準であることを物語っている。
サービスが素晴らしいと思うが自分ではどう思うのかと取材の口火を切ると、林昀儒は、自分のサービスについて次のように語ってくれた。
「僕自身は、そんなにいいサービスだとは思っていません(笑)。
ただし、サービスはとても大切な技術だと思っています。卓球のラリーはサービスから始まるので、サービスは強化が欠かせない技術の一つです。
小学生の頃からサービス練習は継続して行っています。中学生になってからは毎日、最低でも30分はサービスの練習をしていて、今でも欠かさず練習しています。
サービスの練習は多球練習で行って、『できるだけ低く』や『できるだけ強く回転をかける』など、サービスがより良くなるよう毎回必ず課題を決めて取り組んでいます。加えて、サービスの優れた選手をイメージしながら、そのいいところを取り入れることも心掛けています。
僕がサービスで重視しているのは、『相手が分からない回転のサービスを出す』ことです」
開口一番、謙遜でなく「自分のサービスはいいとは思わない」とさらりと言ってのけたあたり、天才肌らしいコメントだが、林昀儒はサービスを重視し、練習を毎日欠かさないという。
林昀儒のサービスの考え方と取り組み
- ラリーはサービスから始まる。サービスは強化が欠かせない技術の一つ
- 毎日、最低でも30分はサービス練習(多球練習)を欠かさない
- サービス練習は毎回必ず課題を決めて取り組む
- 優れた選手のサービスのいいところを取り入れる
- 「相手がわからない回転のサービスを出すこと」を心がける
次回は、林昀儒がメインに使う4つのサービスを紹介しよう。
(取材/まとめ=卓球レポート編集部)
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