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ようこそ卓球 川上流星&卓球レポート
基本技術編②バックハンドロング

 卓球の世界へ、ようこそ!
 この特別企画では、これから卓球を始める初心者の方に向けて、押さえておきたい卓球の基本的な知識と技術を紹介していきます。
 初心者必見のこの特別企画を、卓球が上達するための、そして卓球をより楽しむための土台づくりに役立ててください。
 今回は、バックハンドの基本打法を学びましょう。
 
 バックハンドの基本打法は、「バックハンドロング」です。バックハンドロングの腕の形や動かし方を覚えることは、シェーク攻撃型の必須技術であるバックハンドドライブをマスターするために欠かせません。
 紹介するポイントを参考にして、バックハンドロングを身に付けましょう。

※本文の技術解説は右利きプレーヤーをモデルにしています

<今回のもくじ>
・構え方
・バックスイング
・スイング

バックハンドロングの構え方

●左足を前にして構える

 バックハンドロングで打球するときも、左足を右足よりも少し前に出して、左足前のスタンス(足の構え)で構えをつくります。このスタンスで構えると、打球時の力加減やスイング方向の微調整が利きやすくなり、フォアハンドとの連係もスムーズに行うことができます。

●ひじを体から離し、ラケットを体の正面近くに構える

 バックハンドロングの構えでは、わきを空けてひじを体から離します。このように構えると、体の前にスペースができるので、ラケットを振りやすくなります。
 ひじを体から離しながら、ひじを曲げてラケットを体の正面近くに高く構えましょう。

●棒立ちにならないよう注意し、前傾姿勢で構える

 両足のひざを軽く曲げ、上体を少し前傾させることも、構えるときの大切なポイントです。ひざが伸びていたり、上体が起きていたりすると、体のバランスが崩れてスイングが不安定になるので注意してください。

バックハンドロングのバックスイング

●前傾姿勢を深めながら、ラケットをおへその前に引く

 ひじを体から離し、体の正面近くにラケットを構えたら、ラケットをおへその前あたりに引いてバックスイングします。腕だけでラケットを引こうとするのではなく、上体を前傾させる動作を利用することが、スムーズにバックスイングするコツです。前傾を深めるとボールに目線が近づくので、「ボールを正確に捉えやすい」「ボールを打つタイミングを計りやすい」などのメリットも生まれます。
 このときのラケットの面は少しかぶせておきましょう。

●手首の曲げすぎに注意!

 ラケットをおへその前あたりに引いたら、手首をほんの少し自分の方へ曲げます。この小さく曲げた手首を返す(元に戻す)ことにより、スムーズにスイングすることができます。
 このとき、手首を大きく曲げてしまうと、打球するときのラケットの面が不安定になってコントロールが難しくなるので、手首の曲げすぎに注意してください。

バックハンドロングのスイング

●準備で曲げたひじを伸ばして斜め上にスイング

 おへその前あたりにバックスイングしたら、曲げていたひじを軽く伸ばしてラケットを斜め上に振り出し、打球します。打球するときは、自分のコートにバウンドしたボールが頂点に達するよりも前を狙い、体の正面でボールを捉えましょう。
 バックハンドロングは、ひじを大きく動かしてしまうとスイングや打球が安定しません。バックスイングを取ったときのひじの位置をあまり動かしすぎないよう注意してスイングしてください。

●腕だけでなく、腰の回転を使う

 スイングを安定させるためには、腰を左に少しひねる勢いを使うことがコツです。そうして、腕だけでなく、腰の回転を使うとリズムよくスイングすることができます。

●ボールの少し上を「軽く押す」イメージで打つ

 打球するときは、体の正面でボールを捉えることに加えて、ボールの正面より少し上を「軽く押す」イメージで打つこともポイントです。
 そうして、ボールを強く打とうとするのではなく、ボールを狙ったところへ何回でもコントロールできるような安定性の高いバックハンドロングをマスターしてください。

 次回は、フォアハンドドライブを身に付けるためのポイントを分かりやすく紹介します。お楽しみに。

↓動画はこちら


モデル=川上流星(星槎中学校)
まとめ=卓球レポート編集部

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