東京オリンピック男子シングルス銅メダルを筆頭に輝かしい成績を収め、今なお世界のトップで活躍するオフチャロフ(ドイツ)。オフチャロフといえば個性的なサービスの数々が印象的だが、中でも低すぎる構えから繰り出すバックハンドサービスは彼の代名詞だ。
最終回は、オフチャロフがあらためてバックハンドサービスの有効性を語りながら、読者へのメッセージを寄せてくれた。
※本文の技術解説は右利きプレーヤーをモデルにしています
バックハンドサービスを好んで出す理由
私は、いくつかの理由から、バックハンドサービスを出すのが好きです。
理由の1つは、「卓球台全体を使うことができる」からです。卓球台を目いっぱい使うためには、バックハンドサービスが1番だと考えています。バックハンドサービスは(右利きの選手の)フォア側のとても深いところを狙いやすいし、浅いところにもコントロールできます。もちろん、バック側のとても深いところも狙えますし、浅いところにもコントロールすることができます。
「3球目で自分の得意な展開になりやすい」ことも、私がバックハンドサービスを好んで使う理由です。この特別企画の1回目で紹介したように、私はバックハンドで上回転が強くかかったサービスを、低く短くコントロールすることができます。この上回転ショートサービスに対して、相手は上回転(ロングボール)でレシーブせざるを得ないので、私の得意なラリー戦に持ち込むことができます。
また、4回目で紹介したサービスのように、肩を大きく使うなどして相手にコースや長さ、変化などを分かりにくくできる多様性も、私がバックハンドサービスを気に入っている大きな理由です。
バックハンドサービスの良さを実感してほしい
これまで、私のバックハンドサービスのバリエーションと、そこからの3球目のパターンを紹介してきましたが、お話ししてきたアドバイスが少しでも皆さんのお役に立つようであれば幸いです。
信じてください。バックハンドサービスを試してみれば、このサービスには数多くのメリットがあることに気づくと思います。バックハンドサービスは皆さんの試合に多くのバリエーションをもたらし、きっとこのサービスを好きになるでしょう。
これまで説明してきた基本ポイントをもとに、より低く出すことや相手をだますようなボディーランゲージ、出したサービスに応じた3球目の備えなどを心掛けて練習を繰り返し、ぜひバックハンドサービスをあなたの試合に役立ててください。
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(取材/まとめ=卓球レポート)