「卓球界の賢人」こと上田仁が、その確かな実力と見識をもとに、さまざまな質問に答える人気企画「教えて!上D(ウエディー)」が3年ぶりに復活!今年の8月から日本を離れ、ドイツに拠点を移した上Dが、卓球についてはもちろんのこと、ドイツやヨーロッパ各地への転戦の日々についても伝えてくれます。
ドイツ編の1回目は、ドイツに拠点を移した今の心境について尋ねてみました。
Q.ドイツに拠点を移した心境を教えてください
上田選手がドイツに移住して4カ月がたちました。今の心境はいかがですか?(いのっち:卓球レポートスタッフ)
A.異文化を知り、とても良い人生経験になっています
いろいろな事にだいぶ慣れてきましたね。
まず、日本を離れることも家族のことも、数えたらきりがないくらい不安はありましたが、実際に来て生活してみて思うことは、「死なない限りなんとかなる」もんだなと。今あるものの中で、楽しさや幸せを見つけたり、感じたりすることが増えたように思います。
また、日本と比べてドイツが良い悪いではなく、文化の違いなど生活する中で驚かされることが多々あります。日本という当たり前と感じていたものから離れたときに、それも含めて自分の知らない世界を知ることができているような気がして、とても良い人生経験になっていると思います。
卓球については、当然ですが「年齢を言い訳にできないな」という実感が強い。(選手生活が長い選手が多い)ヨーロッパでは、自分がベテランという枠にはまらないのが新鮮ですね。学生時代のようなワクワク感を持って試行錯誤を繰り返しながら練習に励むことができています。
また、若手の選手や自分より年上の選手のメニューや取り組み方なども、いろいろ観察しながら練習できることも勉強になっていますね。
日本での自分は、練習一つとっても周りに合わせて自分の意見を言うのが苦手でしたが、こちらではかなりはっきりものを言われるので、少しずつですが自分の意見を述べられるようになってきたかなと思います。
まだ4カ月ですし、特別にこれという大きな変化はありませんが、少しずつ成長していけるよう、やがて大きな成長につながるよう、これからもやっていきたいですね。
上田仁選手への質問を募集しています!X(https://x.com/takurepo/)でハッシュタグ「#教えて上D」を付けて、上田仁選手に教えてほしいこと、聞いてみたいことをポストしてください。
まとめ=卓球レポート編集部