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教えて!上D <ドイツ編>
第13回「新シーズン初戦の様子を聞かせてください!」


「卓球界の賢人」こと上田仁が、その確かな実力と見識をもとに、さまざまな質問に答える人気企画「教えて!上D(ウエディー)」が復活!昨年の8月から日本を離れ、ドイツに拠点を移した上Dが、卓球についてはもちろんのこと、ドイツやヨーロッパ各地への転戦の日々についても伝えてくれます。
 今回は、8月中旬に開幕したドイツ・ブンデスリーガ1部2024-2025シーズン初戦の様子について教えていただきました。

Q.新シーズン初戦の様子を聞かせてください

ブンデスリーガ1部2024-2025シーズンが開幕しました。開幕戦のご自身のプレーやチームの様子について教えてください。(いのっち:卓球レポートスタッフ)

A.開幕戦のプレーとしては上出来。オフシーズンの取り組みが結果に表れた

 新シーズンの第1節が行われ、僕が所属するケーニヒスホーフェンはミュールハウゼンと対戦し、3対0のストレートで勝利することができました。
 自分自身では、初戦のプレーとしては上出来だったと思います。正直なところ、開幕直前はあまり練習をやり込めてはいなかったので不安がありました。しかし、いざコートに立つと、冷静に、そして自信を持ってプレーができたと思います。前回お話ししましたが、オフシーズンの過ごし方を悩みながらも自分で考え、行動してきた結果が初戦で白星という形で表れたと思うので、そこは素直にうれしかったですね。
 新シーズンに向けて、チャレンジャーという賞金大会に出場して、合計で27試合をこなしました。それらの試合で新しいサービスを試したり、試合感覚をつかめりできたことは大きかったですね。日本では、気楽に臨める大会がなかなかありませんでしたし、自分の中でそう割り切ることも難しかったのですが、チャレンジャーに積極的に出場して「負けてもいいから試す」という経験が初戦に大きく生きたと思っています。

 チームとしては最年長のシュテーガーはパリオリンピック開幕までドイツ代表とともに練習していましたし、ゼリコはクロアチア代表としてオリンピックの団体戦に出場しました。アレグロ(ベルギー)もオリンピックの個人戦に出場していましたので、個々のプレーの質や士気は高かったように感じます。「今シーズンのブンデスリーガは例年になくレベルが高い」とみんなで話していますが、一人一人が1戦1戦しっかりと準備をして戦っていきたいです。

 ホームでの開幕戦には、昨シーズンのプレーオフ進出争いをしていたシーズン終盤やプレーオフに比べれば多くはありませんでしたが、それでも十分な数のサポーターが応援に来てくれました。応援してくださる方々すべてが2年連続プレーオフ進出を望んでいることは明らかです。自分たちが頑張ることで観衆の数をどんどん増やしていけると思いますし、そうできるよう結果を出していきたいと思います。

▼第1節(開幕戦)の結果
ケーニヒスホーフェン 3-0 ミュールハウゼン
○シュテーガー 3-0 O.イオネスク
○ゼリコ 3-1 メンゲル
○上田 3-0 ベルトラン

開幕戦快勝の上田選手。チームもストレートで勝利し、好スタートを切った

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(文/写真=上田仁 まとめ=卓球レポート編集部)

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