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坂本竜介T.T彩たま監督インタビュー①「開幕戦にはものすごく興奮した」


Tリーグ開幕の衝撃をT.T彩たまの監督としてチームメートとともに味わった坂本竜介氏。その坂本氏に、チームづくりのみならず、メディア対応やリーグの盛り上げにも貢献し、Tリーグ成功のために奔走してきた半年間を振り返ってもらった。
 


開幕戦にはものすごく興奮した
初戦には敗れたが最後に笑えればそれでいい


「両国の開幕戦には、自分の知り合いも数十人声をかけて来てもらって、中には卓球を全く知らない人たちもいましたが、全員が興奮していたくらいすごくよかったですね。僕自身も選手もものすごく興奮しました。
 試合に負けはしましたが、あの歴史的な場に卓球人として立たせてもらったことはありがたいと同時に誇りにも思っているし、あの場を経験したということは、今後に間違いなく生きてくるでしょうから、勝ち負けよりもあの両国の開幕戦を経験できたということに感謝したいですね。
 試合は、シーズンの最後に優勝すればいいと思っているので、最終的にあの開幕戦の負けがあったらか優勝できたねって笑うことができればいいですね。
 まずは、あの開幕戦を目指してやってきたという部分があるので、Tリーグの演出なども含めて満足しています。今までの卓球界にないインプレッションを与えることができたんじゃないかと思います」


選手と運営がウィンウィンの関係を
築いていけるようにしたい


「あっという間に1クールが終わって全チームと対戦しましたが、どのチームもレベルが高く、どこが優勝するか分からない。でも、チーム力だったらT.T彩たまが1番高い。最後にはその差が出るんじゃないかと思っています。
 自分がT.T彩たまの監督に決まったのが5月だから、そこから考えればこの短い間によくやった方だと思います。もちろん、チームとしてもリーグとしても足りないところはまだまだあります。
 選手の頑張りに運営側がついていけないというのはよくないし、運営の苦労や努力を選手も理解してそれに応えなければいけない。お互いにウィンウィンの関係を築いていけるようにしていきたいですね。うちの選手にはそういうことも伝えています」


ブンデスリーガでの経験が生きた
「監督」の枠を大きく超えた活動


 元選手、指導者、経営者という坂本の多様な経験と立場を生かした活動は1チームの「監督」という枠を大きく超えている。
「T.T彩たまは他のチームと比べてもスタッフの人数も多いし、営業も広報も力を入れてやってきました。僕自身も、選手との契約交渉や年間のスケジューリング、外国選手の場合は滞在するホテルや滞在中の食事、時差も考えてフライトの手配までやっています。スポンサーまで取ってくるっていう監督はなかなかいないんじゃないですか(笑)
 海外の選手と契約したり、マネジメントしていく上では自分がブンデスリーガで外国人としてプレーしていた経験は非常に大きいですね。ただ、海外のリーグを選手として経験しているからといって、チームの運営ができるかというと全く別の話なので、大変な部分もたくさんありますが、チームで協力体制が築けているのでいい形で全力投球できています」(第1回 終わり)


(取材=猪瀬健治 文=佐藤孝弘 写真提供=Tリーグ)

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