さて、大会を終えた水谷選手ら一行は、チリからロサンゼルス経由で帰途についたのだが、チリからの飛行機が遅れてしまい、ロサンゼルスでの乗り継ぎができなくなるというアクシデントに見舞われた。その状況をどのように乗り切ったのかと尋ねると、「乗り切ってはいませんね。ロサンゼルスでそのまま1泊しました」と水谷選手。さらに「次の日も、みんなで寝坊して、ギリギリ乗れたという......本当に危なかったです」というエピソードも教えてくれた。
みんなで寝坊してしまったという水谷選手らを、卓レポ編集部は咎めることができない。日本からチリへの渡航はなかなかハードで、卓レポ編集部は往路36時間かけて現地入りした。その疲労のためか、編集部員の一人は、到着して最初の食事中に、レストランの床(ゆか)で眠ってしまった。水谷選手ら当時のジュニア選手たちが寝坊してしまったのも、うっかりではなく、極度の疲労のせい......ということで。
チーム最年少の水谷選手。先輩(村守選手)のゼッケンを付ける姿が初々しい
団体戦は控えに回ったが、シングルスではベスト16入りした
取材=猪瀬健治 文=川合綾子