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教えて!上D <ドイツ編>
第16回「ドイツでの暮らしは慣れましたか?」


「卓球界の賢人」こと上田仁が、その確かな実力と見識をもとに、さまざまな質問に答える人気企画「教えて!上D(ウエディー)」が復活!昨年の8月から日本を離れ、ドイツに拠点を移した上Dが、卓球についてはもちろんのこと、ドイツやヨーロッパ各地への転戦の日々についても伝えてくれます。
 今回は、上田選手の妻の充恵(みさと)さんに、ドイツでの暮らしぶりについて尋ねました。

Q.ドイツでの生活は慣れましたか?

充恵さんに質問です。昨年の8月に家族そろってドイツに渡って1年がたちました。ドイツでの暮らしぶりはいかがですか?慣れましたか?(ここぞの秋山:卓球レポートスタッフ)

A.あるもので工夫したり、ないものを諦めたりしながら、なんとか楽しく暮らしています

 ドイツに渡って初めてのことばかりでしたので、季節が変わるだけでも驚きや戸惑いが多くありましたが、無事にドイツで2回目の夏を迎え、夫のオフシーズンも穏やかに暮らすことができました。22時近くまで明るいドイツの夏にも少し慣れ、昼間のような明るさの中でも子供たちを寝かしつけできるようになりました。

 衣食住のすべてにおいて日本が基準になってしまっている私たちにとっては、無意識にドイツと日本を比較してしまい、日本が恋しくなることは今でも多々あります。夫は特に日本食。お寿司や焼き肉が恋しくてたまらない様子です。息子は東京のお友達とポケモン。仲良しのお友達とポケモンセンターに行きたいと毎度大騒ぎしていて、娘はメルちゃんのYouTubeを見ては「これ欲しい~!」のオンパレードです。
 私はやっぱり日本の家。広いキッチン(ドイツの流しは狭小)、エアコン、網戸......。子供たちの園生活においては運動会も発表会も月々の身体測定もないので、過去の写真を見返しては懐かしみ、望みは尽きません。それでもドイツでの生活が嫌にならないのは、ないものにすがるよりも工夫して妥協案を見つけたり、ときに諦めたりすることの大切さを学んだからかもしれません。
 夫の日本食に関しては、この町に卓球のために来てくださる方のお力も借りながら、なるべくおいしい日本食をつくれるよう試行錯誤したり、逆転の発想でおいしいパンを探してみたり。息子は毎週末にお友達とポケモンのバトルやテレビ電話をしています。そうしていると、離れていても離れている気がしない、寂しくないと思えるようです。娘は「それは日本でしか買えないね」と言うと「そうなのか~」で済むようになりました。園生活で運動会や身体測定がないのはもちろん残念な気もしますが、公園で子供と競争をしたり、鏡の前で自分の背と比べたりして成長を感じるのも楽しいものです。

充恵さんお手製の日本食。食材は貴重なので毎日は食べられないそう

 
 この夏は、一時帰国したい気持ちはやまやまでしたが、親の都合で子供たちをドイツに連れて来た手前、一時帰国することで子供たちが「ドイツに戻りたくない」と余計につらい思いをさせてはふびんだと思い、一時帰国を見送りました。子供たちと毎日ポケモンを探しに行ったり、上田の練習終わりにプールに行ったりしてのんびり過ごすことができました。
 ちなみに、私の願望であったヨーロッパ旅行計画については、この夏、イタリアに行くことができました。

 息子はこの9月から小学生になりました。娘は保育園から幼稚園へ。少し慣れたようなドイツ生活も次々に新しいステージに進みます。
 上田と私、大人の2人も、日々少しずつでも成長していけたらと思います。

上田一家がイタリア旅行で訪れたミラノのドゥオーモ大聖堂。荘厳です
水の都・ベネチアで撮った美しい写真もいただきました

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(文/写真=上田仁 まとめ=卓球レポート編集部)

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