歴史
ピンポンの普及
1902年、卓球の源流である"ピンポン"が日本に伝わった。このときに海外から持ち込まれたピンポンセットが、日本での流行のきっかけとなったといわれている。バタフライ卓球道場にも、その後に海外から持ち込まれた"ピンポンセット"の1つが保存されている。
史料館に保存されている"ピンポンセット"はアメリカ製のもので、ケースの蓋には"ピンポン"のゲームの紹介が記載されている。そこには、ピンポンを「新しいテーブルゲーム」と題し、「非常に楽しく健康的なスポーツで、野外で行うテニスに近い感覚を味わうことができる」と説明されている。
このような"ピンポンセット"が世間に流行し、卓球が日本中に知れ渡る元になったのである。
展示セット内容
バンジョーラケット
木材のフレームに羊の皮を張り合わせて作られた、当時としては一般的なバンジョーラケット。現在は3本のラケットが保存されているが、セット内容は2本だったと思われる。重量はおよそ60gと軽めになっている。
サポート・ネット
セットで保存されているサポートとネット。サポートは、金属製の取り付け台と木製の支柱で構成されている。また、ネットは上部と下部に紐が通っていて、上下で支柱に固定できるつくりになっている。
ボール
セットで保存されているボール。セルロイド製で、大きさや重量はほぼ一定になっている。2つの半球の接着部分の形状はボールによって異なり、少し凹むような形になっている。