歴史

1940年代の卓球専門誌

バタフライ卓球道場には、かつての卓球専門誌など貴重な資料が保存されている。
今月ご紹介するのは、1940年および1942年に発刊された"Table Tennis Topics"。見た目や総ページ数に大きな変更はないものの、少しずつ改良が加えられている。1930年代のものと比較して最も大きな違いは、サイズの変更である。これまでA5版よりもやや小さかったものが、一回り大きなサイズに変更されている。また、表紙の"Table Tennis Topics"の文字は、年を追うごとに装飾が加えられ特長のあるデザインに変化している。また、中身には写真を多く用いたり、ユニークなイラストを取り入れたりするなど、より親しみやすいものとなっている。
これらの資料は、アメリカの名選手として名を馳せたソル・シッフ氏からバタフライ卓球道場に寄贈されたものである。右の写真は1940年2月号の内容。当時、全米ランキング2位だったソル・シッフ氏が最も攻撃的な選手の1人として紹介されている。

ソル・シッフ

アメリカが生んだ名選手。14歳で全米チャンピオンとなる。その後30余りの全米タイトルを獲得。世界卓球選手権大会では団体(1937年バーデン大会)、男子ダブルス(1938年ウエンブレー大会)に優勝。"ミスター・テーブルテニス"と呼ばれている。1917年ニューヨーク生まれ。

展示内容

表紙

イラストの中に写真が取り入れられた1940年の"Table Tennis Topics"の表紙。1930年代のもの(右側)と比べると、より工夫が加えられ見栄えが良くなっている。また、以前のものと比較すると、サイズも一回り大きくなっているのがわかる。

内容

ソル・シッフ氏が表紙を飾った1942年2月号。写真を大きく使い、色使いなどクラシックなデザインになっている。また、"Table Tennis Topics"のロゴもデザイン性のあるものになっている。表記によると、1冊の価格は15セントであったとのこと。

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1942年の特集の1つで、バックハンドについて書かれている。内容は、"バックハンドは重要で、強くなるためにはバックハンドを身につけることが大切だ"とのこと。このように、強くなるための技術やアドバイスの特集が多く掲載されている。