歴史
およそ80年前のラケットとサポート
バタフライ卓球道場には、1902年にアメリカで製造された卓球セットが保管されており、また、その後に使用されたラケットや備品なども保管されている。これらの存在により、用具や備品の発展や進化を見ることができる。
今月ご紹介するラケットとネットサポートは、今からおよそ80年前にアメリカで製造されたもの。ラケットはバンジョーラケットから大きく変化し、ネットサポートもテーブルに取り付ける形に姿を変えている。
これらの資料は、アメリカの名選手として名を馳せたソル・シッフ氏からバタフライ卓球道場に寄贈されたものである。
ソル・シッフ
アメリカが生んだ名選手。14歳で全米チャンピオンとなる。その後30余りの全米タイトルを獲得。世界卓球選手権大会では団体(1937年バーデン大会)、男子ダブルス(1938年ウエンブレー大会)に優勝。"ミスター・テーブルテニス"と呼ばれている。1917年ニューヨーク生まれ。
展示内容
ラケット
木製のラケット。表面には現在のラバーを思わせる薄いゴムのようなものが張られていて、その表面は表ラバーのように表面に凹凸がある。ラケット自体の重量はおよそ130g。バンジョーラケットと比べると、やや重量感のあるものになっている。
ネットサポート
木製の支柱に、テーブルに取り付けるための金属製のフックが取り付けられている。このフックは可動式で、収納時は場所を取らないように折りたたむことができる。