歴史

1930年代の卓球専門誌

バタフライ卓球道場には、かつての卓球専門誌など貴重な資料が保存されている。
今月ご紹介するのは、1937年および1938年にアメリカで発刊された卓球専門誌の"Table Tennis Topics"。サイズ約A5版で総ページ数は24。表紙にはカラーが用いられている。内容も文字だけではなく、随所に写真を用いて卓球の模様が報道されている。また、国内ランキングや大会記録といった情報も掲載されているなど、ページ数を超えた内容となっている。
これらの資料は、アメリカの名選手として名を馳せたソル・シッフ氏からバタフライ卓球道場に寄贈されたものである。右の写真は1937年10月号。ソル・シッフ氏が全米ランキング1位にランクされている。

ソル・シッフ

アメリカが生んだ名選手。14歳で全米チャンピオンとなる。その後30余りの全米タイトルを獲得。世界卓球選手権大会では団体(1937年バーデン大会)、男子ダブルス(1938年ウエンブレー大会)に優勝。"ミスター・テーブルテニス"と呼ばれている。1917年ニューヨーク生まれ。

展示内容

表紙

カラーの表紙を使用している。毎月同じレイアウトデザインを利用しながら、月ごとにカラーを変えている。表紙に使用されている紙質は、他のページのものと同じものとなっている。

内容

昨今の卓球事情をはじめ、国内選手のランキングなどを写真入りで掲載されている。写真のページは国内で行われた大会の記録と、卓球ができる場所が紹介されている。

広告

裏表紙に掲載されている卓球用具の広告。カラー印刷を用い、見栄えのよいつくりになっている。掲載されている広告内容では、ラケットの価格は1ドル、ボールは1ダースで2ドルとのこと。