ラバー紹介

名称:オールラウンド
種別:ソフトラバー
発売:1960年6月

1960年、バタフライから3種類のソフトラバーが発売された。破壊力を得るために分厚いスポンジと薄いシートの組み合わせた『コメット』。強い回転力を得るために表面に摩擦力の高いシートを使用した『アタック』。そして、破壊力と回転力をバランスよく搭載した『オールラウンド』だ。
この『オールラウンド』は、当時のラバーの中では群を抜く使いやすさを誇っていたため、初級~中級の選手はもちろん、世界の一流選手にも広く愛用されていたという。
当時は現在のようなラバーの色の制限が無かったため、発売当初の『オールラウンド』には赤と黒の他に、紺・緑・茶などのバリエーションがあった。
写真は、1960年の卓球レポートに掲載されたソフトラバーの広告。『オールラウンド』は、バランスよく攻守をこなす"テクニシャン"用として紹介されている。

展示品の紹介

展示品その1(裏ソフトラバー)

裏ソフト(D13)ラバーの『オールラウンド』。このパッケージは、1964年に登場したものだ。あらゆるプレーに対してコンスタントな強みを発揮した『オールラウンド』の裏ソフトラバーは、多く選手に愛用された。

展示品その2(表ソフトラバー)

表ソフト(C4)ラバーの『オールラウンド』。1971年以降は、このパッケージで発売がされた。表ソフトラバーの『オーソドックス』には、A002(小粒)、A003(中粒)、A004(大粒)の3種類が用意されていた。