歴史
かつてのハンドブックや大会プログラム
バタフライ卓球道場には、かつての卓球専門誌や冊子など貴重な資料が保存されている。
今月ご紹介するのは、1936-37年の国際卓球連盟(ITTF)のハンドブックおよび1954年に開催された世界卓球選手権ウエンブレー大会の大会プログラム。
ITTFのハンドブックでは、ITTFの歴史やシングルスやダブルスなど各種目のルールが紹介されていて、その内容は現在のものと大差無いものになっている。一方、世界卓球選手権大会のプログラムも、開催された体育館の写真が大きく掲載されるなど見栄えにも気を配られており、現在のものと比べても遜色の無いものになっている。
これらの資料は、アメリカの名選手として名を馳せたソル・シッフ氏からバタフライ卓球道場に寄贈されたものである。右の写真は、それらの資料と一緒に保存されていた1947年世界卓球選手権パリ大会の特集冊子の1ページ。当時のスター選手たちが紹介されており、右下にはソル・シッフ氏の名前も見られる。
ソル・シッフ
アメリカが生んだ名選手。14歳で全米チャンピオンとなる。その後30余りの全米タイトルを獲得。世界卓球選手権大会では団体(1937年バーデン大会)、男子ダブルス(1938年ウエンブレー大会)に優勝。"ミスター・テーブルテニス"と呼ばれている。1917年ニューヨーク生まれ。
展示内容
ITTFのハンドブック
紺色でやや厚めの表紙の冊子。ITTFの歴史やルール、公式試合の記録などが34ページにわたって掲載されている。写真(右)は、当時のシングルスのルールを説明したページ。卓球台やネットサポート、用具の規定、チェンジエンドなど詳細な部分まで言及されている。
世界卓球選手権大会のプログラム
1954年に開催された第21回世界卓球選手権ウエンブレー大会のプログラム。内容は大会会場の紹介やスポンサー広告、運営委員の方の挨拶などが掲載されている。リーグ戦の表などは別紙にまとめられていて、それぞれ個人で記入する形になっていた。